- macOS Catalinaのクリーンインストールは少し厄介。
- 初期化するには『Macintosh HD - Data』ボリューム要削除。
- クリーンインストール以外ではシステムボリュームは触らないこと。
初期化にはちょっとひと癖アリ。
macOS Catalinaのクリーンインストールを従来の方法で行うと、内蔵ストレージのボリュームが気持ち悪いことに。そこで、完全に綺麗な状態でクリーンインストールする方法を備忘録として記しておきます。
目的
macOS Catalina搭載Macを完全にクリーンインストールする。

macOS Catalina搭載Macを従来の方法でクリーンインストールすると、ディスクユーティリティ上で、内蔵ドライブ(HDD・SSD)のボリュームが2つに分かれたまま行われてしまう。
この状態だと、若干ではあるがHDD領域に無駄ができてしまう。特に、Mac売却時や譲渡時にはデータが分断されたボリューム上に残っている可能性もあり、セキュリティー的にも不安が残る。精神衛生上も宜しくない。
ですので、HDDのボリュームを1つ(Macintosh HDだけにする)にして、macOS Catalina搭載Macを完全にクリーンインストールするのが今回の目的。
方法
- STEP.1『macOS復旧』起動
- STEP.2『ディスクユーティリティ』起動
- STEP.3ボリュームを削除
ディスクユーティリティ画面を見ると、『内蔵』という部分が、
- Macintosh HD
- Macintosh HD - Data
となっているはず。
この『Macintosh HD - Data』という部分は、完全にクリーンインストールをしたい場合には不要な内蔵ボリュームになる。これが何なのかは後ほど話すとして、とりあえずはこのパーティションを削除すればよいわけです。
『Macintosh HD - Data』ボリュームを削除するには、
- Macintosh HD - Data選択
- 消去タブ選択
- ボリュームグループを消去選択
もしくは、
- Macintosh HD - Data選択
- 消去タブ選択
- 消去選択
- 左上にある『ボリューム』の-選択 → 削除選択
とすればよい。
これで『Macintosh HD - Data』というボリュームは消去されたが、この状態だと精神衛生上良くないので、念のために『Macintosh HD』のデータも消去しておく。
ここまででディスクユーティリティ上での作業は終了したので、ディスクユーティリティを終了する。
- STEP.4OS再インストール
補足
『Macintosh HD - Data』ボリュームとは?
macOS Mojave以前ではなかったはずの『Macintosh HD - Data』というボリューム。どうやら、macOS CatalinaからOSシステム上の変更(APFSパーティション)がかけられ、新たに作成されたボリュームのようです。

端的に言うと、
- Macintosh HD:システムボリューム
- Macintosh HD - Data:ユーザーデータボリューム
という振り分けがなされています。
ディスクユーティリティ上ではボリューム(≒パーティション)が分けられている形ですが、Finder上では両方のボリュームは統合され、『Macintosh HD』の単一ボリュームとして表示されるようになっています。
今回は完全なクリーンインストールをしたかったので、『Macintosh HD - Data』ボリュームを削除しましたが、このパーティション内にはユーザーデータが含まれています。ですので、クリーンインストールをしない場合には、間違ってボリュームを削除しないように注意が必要。基本的には触らないほうがよいボリュームということになりそうです。
総括「これからのmacOSではこの方法が標準になりそう」
macOS CatalinaからMacintosh HDボリュームが2つに分けられているわけですが、これはセキュリティー強化を目的としたアップデート。ですので、これからはクリーンインストールする際、今回の方法で行う必要がありそうです。
Finder上では単一ボリュームのような扱いですが、ディスクユーティリティ上ではしっかり2つのボリュームがあるので、間違って不必要に消去しないように注意したいところです。
編集後記
macOSのクリーンインストール方法とは無関係なのですが、今回はスクリーンショットが撮れなかったので、すべてIllustratorでそれっぽい画像を作る羽目に……。
方法を解説するためのこの記事を書く時間よりも、Illustratorで制作する時間のほうが長くなってしまったのは秘密。どこかで再利用しないと、もったいない…気がする。