- リマインダーは“消えた”でなく、“一時的”なもの。
- 互換性がiOS 13・iPadOS・macOS Catalinaから切り捨て。
- 機能向上は歓迎だが、強制移行の手法は強引か。
原因はリマインダーの強制移行。
iPhone 11 Pro(iOS 13)で『リマインダー』を利用すると、iPadやMacで使えなくなり、リストが消えた。この原因を探ってみると、どうやらリマインダーの大幅刷新による“強制的移行”の影響だった。しばらく待てば直るが、これはとにかく不便。
突然リマインダーが消えた
——iOS 13でリマインダーを使って大変なことに。
先日、『iPhone 11 Pro』をゲット。
To doアプリはApple純正『リマインダー』を重用しているので、それを当たり前に使っている。そして、ふとMacBook Proを見たら衝撃が走った。

そう、iCloudで同期していたはずのリマインダーのリストが消えているではないか。そして、本来タスクが表示されている部分には、謎のアラート文が表示されていた。おそらく、本記事を見ている人の多くがこの現象に驚いて読んでいるはず。
結論から言うと、iOS 13でリマインダーが大幅刷新されたため、旧OS(iOS 12以前・macOS Mojave以前)との互換性が切られたため生じた問題だそう。これに関して、しっかりとAppleに記載があった。
原因
リマインダーの互換性が切られた
リマインダーが突然消えた原因は前述のとおりで、リマインダーの互換性をiOS 13でAppleがバッサリ切ったため。

Appleのサイトにも記載されており、現時点での最新OS(iOS 13・iPadOS・macOS Catalina)にアップデートを行わない限り、自身のリマインダーには当該デバイスからアクセスできないように暫定措置が取られている。なので、リマインダーが消えてしまったというわけだった。
つまり、このリマインダーが“消えた”という表現。これを正確に言い換えると、リマインダーに旧OSのAppleデバイスでは“アクセスできなくなった”というテンションがしっくりかも。iCloud上にはある(Web上のiCloudでは利用可)ので、リマインダーのリストが消えたわけではないのでひと安心。
大規模な機能刷新

互換性が切られた大きな理由は、大規模なアプリシステムの刷新と考えてよさそう。要は、機能が増えたので互換性を切らざるおえなかったのでしょう。

新しいリマインダーでは、デザインそのものが刷新されてる。アップデートで、その変わったリマインダー画面を見て驚いたはず。
そして、新機能として、
- フラグ
- サブタスク
が追加された。
リマインダーというアプリ単体で見ると、かなりの良アップデートと感じる。ただ、そのアップデートのせいで旧OSと互換性を強引に切ったのは、なんとも言えない部分。Appleらしいといえばそうだが、あまり歓迎されない手法な気がする。
対処法

このリマインダー問題。解決法は凄くシンプルで、
- iOS 12
- macOS Mojave
を
- iOS 13
- iPadOS
- macOS Catalina
にそれぞれアップデートするだけ。

iOS 13とiPadOSに関しては、すでにリリース済なので問題はない。ただ、macOS Catalinaは、現時点ではリリースはされていない。噂によるとリリース日は10月4日とのことで、ユーザーはちょっと我慢しないといけない。ただ、このラグが意外とキツくも感じる。
また、気をつけないといけないことがある。
それが、リマインダーを利用しているユーザーは、本アップデートが半ば“強制”になるということ。そうでないと、ずっと旧OSではアラート文が表示されたままになる。なので、使い物にならなくなるわけ。
総括「リマインダー強化は嬉しいが混乱を招く懸念アリ」
このリマインダーが消える問題。要するに、iOS 13以降の新リマインダーで大規模アップデートが行われたゆえに発生したトラブルだった。なので、OSのアップデートを行えば、解決される問題ということ。
ただ、こういうアップデート手法、かなりユーザーの混乱を招きそうな予感。iPhoneユーザーにはライト層を多く抱え込んでいるはずなので、方法論的には強引な手法な気もしなくもない。それがAppleらしいとは思うが…。
編集後記
最近のApple純正アプリの機能強化はとてつもない。もはや、サードパーティーの競合アプリに出る幕がなくなってきている気もする。それくらい純正アプリがキラーアプリ化しているということ。
ただ、Apple純正アプリは当然、iCloud縛りが存在する。だからこそ、今回のようなOSの互換性を配慮しないといけない結果になるし、プリインストールゆえに無理な舵取りも迫られたということかもしれない。