- Haptic Touchは3D Touch比で数コマ発動が遅い。
- 発動ラグは比較して体感できる数値。
- 今後のアップデート次第で改善はあるはず。
意外と気になるラグ。
先日、iPhone XSからiPhone 11 Proに乗り換え完了。それと同時に、『3D Touch』(強押し)から『Haptic Touch』(長押し)に変わった。そこで感じたHaptic Touchの“発動ラグ”について検証してみることに…。
概要
今回の検証をする目的を先に話しておきたい。

現時点での最新のiPhone、つまり『iPhone 11』・『iPhone 11 Pro』・『iPhone 11 Pro Max』の3機種。これらは、従来の『3D Touch』(強押し)から、『Haptic Touch』(長押し)に変更されている。それにより、クイックアクションの発動方法も長押しになった。
そこで気になったのが、3D TouchからHaptic Touchに変更されたことによる、クイックアクション発動までのラグ。これが体感で、発動までの時間が遅くなった気がする。それを今回の比較検証でスッキリと解決したい。それが本検証の目的です。
検証
検証環境
- iPhone 11 Pro:iOS 13.1.1(17A854)
- iPhone XS:iOS 12.2(16E227)
検証環境については上記のとおり。
iOS 13はリリース当初から細かくアップデートされており、今後は機能について変更が加えられる可能性も大いにある。そこだけご留意をば。なので、あくまで参考値としてどうぞ。
検証方法

検証方法としては、iOS標準機能である『画面収録』を利用。
画面収録でスクリーン上の『クイックアクション』の動作を録画。その動画ファイルをフレーム数が10(10/1秒)のGIF画像に変換。そして、クイックアクション発動〜完了までのフレーム数を数え、ラグを検証してみます。
検証結果
前述の方法で、クイックアクション発動〜完了までのコマ数を数えたら、
- Haptic Touch(iOS 13.1.1):17コマ
- 3D Touch(iOS 12.2):14コマ
という結果になった。

GIFだけでは分かりづらいので、クイックアクション発動までをコマ送り(10/1秒)で切り出してみた。するとご覧のとおり。
クイックアクション発動完了までのコマ数で比較してみると、
- Haptic Touch(iOS 13.1.1):10コマ
- 3D Touch(iOS 12.2):6コマ
という結果になった。
結論
今回の検証における結論。
それは、体感できるくらいHaptic Touchには発動ラグがある。ということだろう。
もちろん、人間の手によって検証した結果なのでブレはあるはず。ただ、それを考慮しても、Haptic Touchのほうが3D Touchに比べて、クイックアクションの発動が遅いということになりそう。
3D Touchの廃止はもはや確定的。なので、今後のiOSアップデートでどこまでチューニングしてくれるか。それが注目ポイントになってくる気がする。
おそらく、このラグは長押しによる誤作動を恐れてのことだと思う。ただ、個人的にはもう少しラグは縮めてもらいたい。もっとキビキビさが欲しくなる。
総括「現時点では3D Touch完全互換とは言いづらい」
今回の検証を総括すると、3D Touchの後継機能としてのHaptic Touchは、まだまだ完全互換とは言いづらい。
ただ、この発動ラグ意外は、3D Touchと遜色なく利用できると個人的には判断している。なので、今後のアップデート次第で、3D Touchでなくてもよいと思えてくる日が来る。そんな気がするし、そうなってほしい。
- 本記事に登場したモノ
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- Apple|iPhone 11 Pro
- Apple|iPhone XS
編集後記
巷で「ダサい」と不評の『iPhone 11 Pro』。
ただ、慣れとは恐ろしいもので、使っているうちに気にならなくなる。そして、むしろカッコよくも見えてくる。
iPhone 11 Proのトリプルレンズを見てから、iPhone XSのデュアルレンズを見る。すると、iPhone XSが前時代的に感じる。とどのつまり、レンズ周りのデザインは、思っている以上に気にする要素ではなかった。そういうこと。そして、人間の慣れとは恐ろしい。